【コーヒー生産者STORY part9】切る?切らない?病気になったコーヒーの木
どもっす!
最近手袋までして寝ているいーちぇです。
さて、しばらくあけてしまいごめんなさい!
コーヒー生産者STORYの続きをどうぞ!
ニョンさん
今回お話を聞かせてもらったのは、ニョンさん68歳。
JCFCやAGPCといった組合には参加していない、非組合員です。
現在は、妻と息子、娘2人の5人で暮らしているのだそう。
さらにニョンさんは、前回のパート8で紹介した仲買人のトンさんのお父さんでもありました。
仲買人トンさんについてはこちらをどうぞ! ↓
そのため、ニョンさんは育てているコーヒーを、全てトンさんに売っているそう。
彼は3haの土地にカティモールとロブスタを栽培しています。
ティピカは栽培していませんでした。
組合は大変だ
なぜ、ニョンさんはティピカを栽培していないのでしょうか。
ティピカは栽培していないんですね。
実は少し前までAGPCに入ってたんだ。
だから、ティピカを栽培していないんだ。
AGPCの組合は、同じアラビカ種であるティピカとカティモールと分けておらず、同じ価格で買い取っています。
そうなると、栽培が難しく収穫量の少ないティピカを育てるメリットはありません。
ニョンさんがティピカを育てていないのは、その時の名残と言えるんですね。
それでは、なぜAGPCを辞めてしまったのでしょうか。
AGPCの仕事が増えたんだ。
それが負担になったんで、辞めてしまった。
どうやら、AGPCの組合員は泊まり込みの仕事があるらしく、それが大変なんだそう。
今後また組合に参加したいですか?
仕事が軽いのなら、AGPCじゃなくてもどこでもいいかな!
コーヒーの病気
ニョンさん、最近あることに悩まされているのだそうです。
実はコーヒーが病気になってしまったんだ。
切り倒すか迷ってる、、、
コーヒーの木を切り倒すとしたら、全ての木を切るのだとか。
病気のコーヒーの木を見せてくれたニョンさん
どうして、病気の木だけを切り倒さないんですか?
一気にやらないと、また病気になるかもしれないからだ。
残した木の中に、本当は病気だった木があったら、またその木から病気が広まる。
そうしたら最初からやり直しになってしまうからな。
病気のため枝の先端の葉がうまく育たない。
これからの生活費のことを考えて、全て一気に切り倒すのではなく、1年ごとに1haずつ切り倒すのだそう。
そうすると、3haでコーヒーを栽培しているため、3年がかりの作業になります。
しかも、コーヒーは苗木を植えてから3年間ほどは実がならないため、数年間収入が減少します。
しかも、新しく植えた木が切り残してある木から病気をもらわないとも限りません。
ニョンさんは大きなリスクと戦うことになります。
コーヒーの生産者にとって、コーヒーが病気になるというのは、まるで自分自身の身体に降りかかったかのような、いえ、それ以上の大きな災難と言えるのです。
まとめ
どうやらこの病気は、この辺一帯で流行っているのだそう。
パート7で紹介したヌワンさんのコーヒーの木にも影響が出ているそうです。
病気の対策のためには、肥料や専用のスプレーをすることが必要と聞いたので、彼らに伝えたいと思います。
ニョンさんたちが、まだ元気なコーヒーの木から収穫できることを祈ってます。
それではまた!