【コーヒー生産者STORY part11】どっちを選ぶ!?今の少額か後の高額か
どもっす!
ベトナムではベトナム語で話しかけられるいーちぇです!
遅ればせながらパート11スタートです!
ニャイピーケオさん
今回インタビューさせてもらったのは、セットコット村のニャイピーケオさん。
年齢は60歳とのこと。
ノリノリでインタビューに応じてくれた。
最近は、自分のコーヒーをチェリーで仲買人に販売しているそう。
去年の販売価格を教えてもらいました。
ティピカ 3,800kip(日本円で約50円)
カティモール 3,800kip(日本円で約50円)
ロブスタ 2,500kip(日本円で約33円)(1kgあたり)
仲買人に売っているため、ティピカとカティモールが同じアラビカ種として同価格で買われていますね。
加工すれば、ティピカはカティモールより高額で売れるため、ちょっともったいない気が、、、
高品質のコーヒーを
どうやら、ニャイピーケオさんもそれを気にしていたらしく、チェリーで販売していたティピカコーヒーを今度から自分で加工して、より高額で売りたいとのこと。
加工はこれまでしたこともあるらそうで、その品質には自信があるのだとか。
例えば、化学肥料を使用しない。
選別を徹底して、欠陥豆を取り除く、など。
ちなみに、今年すでに50kgのティピカを加工して販売してみたのだそう。
パーチメントで仲買人に1kgあたり 23,000kip(日本円で約306円)で売れました。
ビールを飲みながらコーヒーの話
高額で売れることがわかったので、来年からはティピカの栽培量を増やして、売るのも仲買人ではなく、もっと高額で買ってくれる組合に売りたいと意気込んでいました。
売り先の選択肢
これまで何度か話しているように、コーヒーを加工前のチェリーで販売するか、加工後のパーチメントや生豆で販売するかでは、大きな違いがあります。
まずは、もちろん価格。
ティピカの相場は(1kgあたり)、
チェリーで3,800kip(日本円で約50円)
パーチメントで30,000kip(日本円で約400円)
しかし、パーチメントまで加工する場合、その代償として手間がかかります。
さらに、それを組合に販売するとなると、現金が手に入るのは組合が取引先に売った後になるので、何ヶ月も後になるというデメリットがあります。
これらを考慮して、コーヒー生産者の一人一人は、自分のコーヒーをどこまで加工して、誰に売るかを判断しないといけないのです。
時間やお金がある人は加工をして組合に売ることが多いです。
反対に、それらに余裕がない人は仲買人にチェリーのまま販売するのです。
今回インタビューしたニャイピーケオさんは、比較的コーヒーを加工する余裕がありそうでした。
それにJCFCに売る場合、高品質なコーヒーは30,000kip以上で買い取ってもらえる可能性もあります。
品質に自信のあるニャイピーケオさんには向いているかもしれません。
ただ、パート10の記事でブンミーさんは、この村の組合は現在のメンバーで手一杯だと言っていました。
【コーヒー生産者STORY part10】一つの村に二つの組合?組合内の人間関係に見る問題 - おラオス!
ニャイピーケオさんは彼を説得する必要があるかもしれないですね。
まとめ
すぐにでもコーヒーを売って、今少額を得るか。
それとも、自分で加工して、後に高額な代金を得るか。
どっちが優れているということはなく、それはコーヒー生産者それぞれの戦略となってきます。
ちょうど選択の時期にあったコーヒー生産者とお会いすることができたのは幸運でした。
来年ニャイピーケオさんがどのような選択をして、どのようにコーヒーを販売しているのかが楽しみです。
それではまた!
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