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炊飯器があれば米が炊けるように、焙煎機があればコーヒーが焼ける。

おラオス!

【検証】LINEに対抗して、ラオスから手紙を送ってみた。

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どもっす!

生傷が絶えない、いーちぇです。

 

 

さて、「ラオスに行ってくるよ!」というと、たいがい「どこそれ!?危なくない?」なんて言われてしまいます(笑)

 

でも、ラオスでも一応電話は繋がりますし、Wi-Fiなんかもあります。

なので、家族や彼女と連絡をとるのには苦労することはありません。

 

でも、ラオスにいながら、タラタラとLINEなんかをしていると、「これじゃ日本にいる時と変わらないな、、、」なんて虚しくなる時があります。

なんというか、刺激が足りないんですね。

 

 

ということで、LINEではなく、ラオスから日本に手紙を送ってみることにしました!

 

そもそもどうやって送るのか?

そして、ラオスの片田舎から手紙は届くのでしょうか!?

 

 

手紙の書き方

 

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さっそく絵葉書を5枚買ってきました。

5枚投函すれば、どれか1つくらいはラオスを出て日本に辿り着くのではないでしょうか。

数打ちゃ当たる戦法です。

 

送る相手は、

  • 家族
  • 父方の祖父母
  • 母方の祖父母
  • 彼女
  • 彼女の家族

 

なんで、彼女と彼女の家族の2枚送るかというと、、、

一緒にすると彼女に怒られるからです。

 

 

書き方はこんな感じ。

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左に本文。

右側上部に送り主(自分)の名前、住所。

右側下部に送り相手の名前、住所、郵便番号。

 

国際便なので、英語で「JAPAN」と「AIR MAIL」と大きく書くのを忘れないように!

それさえ書いてあれば、送り相手の住所は日本語でも大丈夫だとか。

 

 

手紙の送り方

 

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ラオスのパクソンの郵便局にやってきました。

民家かと思うほど、こじんまりとした外観。

 

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中もシンプル。

ぼくが訪れた時はおじさん一人しか働いていませんでした。

 

 

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「日本に送りたい!」というと、おじさんが国際便用の切手を出してくれました。

値段は 一枚 1万 kip。日本円にして130円くらいです。

デザインが、「The ラオス」って感じでいい!

 

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その場で、右上に切手を貼って完了!

おじさんと切手の裏を舐めて貼るという、はじめての共同作業を経験しました。

 

 

投函したのは、2017年11月13日。

おじさんによると、翌日にパクソンからパクセーに送られるらしいです。

 

日本に着くのは一体いつになるのでしょうか。

気長に待つことにしました。

 

 

結果

 

待つこと12日、、、

11月25日に家族から連絡がありました。

 

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おー。よかったよかった、、、

意外と早かったなー、、、

 

 

って、結局LINEかよ

 

まあ、早くて手軽だもんなー、LINE。

 

 

まとめ

 

今回の検証でわかったことは、

 ・ラオスのパクソンから日本への手紙は12日で届く
 ・LINEはとても便利

 

これからもLINEを活用していきたいと思いました。

でも、たまの手紙もいいものですね。 

 

それではまた!

 

ラオスのパクセーでビザを延長する方法

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どもっす!

パクセーにも出没するようになりました、いーちぇです。

 

さて、この前の記事でもお話しした通り、ぼくはパクセー空港でアライバルビザを取得して、ラオスに入国しました。

iietzsche.hatenablog.jp

 

しかし、アライバルビザでラオスに滞在できるのは30日間限り。

それ以上ラオスに滞在するためには、一度ラオスを出るか、ビザの延長をする必要があります。

 

今回は、チャンパーサックのパクセーでビザを延長をする方法を紹介します!

 

 

用意するもの

 

イミグレーションオフィスに持って行くものはこちら。

 

・パスポート

 

・証明写真 2枚

 

・お金 630,000 kip

 2017年10月12日現在。キープでしか支払えないそう。

 

・パスポートのコピー(証明写真のページと、ビザのページ)

 イミグレーションオフィスで 1枚 1,000 kip で印刷可能。

 

 

延長できる場所

 

パクセーでは警察署でビザの延長をすることができます。

 

地図でいうと以下のところ。

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 警察署自体は何ブロックかに別れており、イミグレーションオフィスは上のブロックにあります。

 

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外見はこんな感じ。

写真正面あたりが、外国人(日本人)がビザを更新するための窓口です。

 

 

延長の手順

 

窓口でビザの延長をお願いすると、まずパスポート、証明写真、パスポートのコピーを要求されます。パスポートのコピーはお金を払えば、イミグレーションオフィスで印刷してくれます。(一枚 1,000 kip)

 

その後、書類を2枚渡されるので、記入します。

項目はそれぞれ以下通り。

 

書類①

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書類①はラオス語しか書いてないので、日本語で説明を加えました。

記入は英語で大丈夫です。

 

書類②

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記入するのはピンクの範囲内。

英語とラオス語で交互に記入欄があるので、英語の欄のみ書けばよいでしょう。

 

2枚の書類を書き終えたら、窓口に提出します。

すると、延長料金が提示されます。

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2017年10月11日現在で、最大の30日間延長して 630,000 kip。

このうち、25,000 kip をサービス料として今までの窓口で支払い、残りはその隣になる窓口で支払います。

 

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それがこちらの窓口。

 

支払いを終えたら、領収書を渡されます。

その領収書とパスポートを後日引き換えます。

無くさないようにしましょう。

 

この申請自体は30分ほどでできますが、延長には数日かかります。

そのため、再度ビザが延長されたパスポートを警察署まで取りにくる必要があります。

ぼくが延長した際は、次の日には延長が完了し、パスポートを取りに来ました。

 

ただ、延長申請をした日の次の日が、平日なら翌日ごろには取りにこれますが、次の日が土日なら月曜日以降になります。

お気をつけください。

 

 

 延長可能回数

 

注意したいのが、この延長には回数に限りがあるということ。

可能な延長可能回数は 2回

 

そのあとは、一度ラオスを出国する必要があります。

 

 

まとめ 

 

ラオスのビザの仕組みを理解すれば、長期間ラオス滞在を楽しむことができます。

そのために、 スケジュールをしっかりチェックして、余裕をもって延長しましょう!

 

それではまた!

 

会う会う詐欺の日本人。振り返らないラオス人。

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どもっす!

バーシーの帰りの階段でこけました、いーちぇです。

 

日本以外の文化に触れることで、逆に日本の文化を知る。

海外に行ったことのある人なら、経験があるのではないでしょうか。

 

そしてぼくも、ラオス人のちょっとした習慣というか特徴を見つけてから、自分の日本での行いを振り返ることがありました。

今日はそんな体験談について書こうと思います!

 

 

別れ際の出来事

 

ラオスでホームステイをしていて気がつくのは、ラオスでは家を訪れてくる人のなんと多いことか!

 

一日に一回は、ホームステイ先の家に必ず誰かがやってきます。

友達か、親戚か、なんか買いにくる人やら、売りにくる人やら、、、

 

日本で毎日誰かが家に来ることってありませんよね。

まず、それに驚きです。

 

 

そして、誰かが頻繁にやって来るということは、その誰かが帰る機会が頻繁にあるということですが、そこであることに気がつきました。 

 

これは、ある日の出来事、、、

 

 

あ、親戚のお兄ちゃん!

もう帰っちゃうの?

 

 

そうなんだ。元気でね。

 

 

 

そっかそっか、見送ってあげましょう。

 

 

バイバーイ。

 

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 カチャカチャ

 

 

ポーカンマイ(また会おうね)。

 

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ブルルン!

 

 

ポーカンマーイ!

 

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ぶーん!

 

 

また会えるよね!?

 

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ぶーーーーー、、、、

 

 

お願いだから、こっち向いて!

 

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ブーン・・・

 

 

・・・

 

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・・・

 

 

(泣)

 

 

 

そう、ラオス人は振り返らないんです!

 

振り返らないと言うと薄情な感じがしますが、別れ際がすごい淡白なんです。

「あれ、あの人いつの間に帰ったの?」なんてことがしょっちゅう。

 

これは、彼に限ったことではなく、ここらへん(ラオスの片田舎)に住む人のたいがいに当てはまる気がします。

誰も振り返ってくれないんです。

 

これはぼくに対する壮大な嫌がらせなのか!? 

 

 

どうせまた来るラオス人

 

なぜ、ラオス人は振り返ってくれないんでしょうか。

しかし、彼らを観察することで、その理由がわかってきました。

 

 

ラオスの人は、どうせすぐまたやって来るんです。

 実際、さっきの親戚のお兄ちゃんも、3日後くらいにまた来てました(笑)

 

そう、彼らを振り返らせないのは、「どうせまたそのうち来るから」という確信。

それは彼らにとって、もはや絶対的な未来なのです。

 

そして、案の定本当にやってきます。(笑)

しかも、「久しぶり!」みたいなノリで。

嘘つけ!お前3日目前に見たぞ。

 

 

逆にぼくが家を出る時、村を去る時は、振り返っても誰も見送ってくれません。

「あいつどうせまた来るだろう」って思われてるんですね。

 

 

日本人は結局会わない

  

さて、ここで打って変わって日本の話を。

 

日本の別れ際ってもっと、こう、なんと言うか、、、

ねちょねちょしてませんか!?

 

こんな感じに、、、 

 

今日は楽しかったー!

 

 

こちらこそ!ありがとう!

 

 

また会おうね!

 

 

今度はいつになるかな、、、?

 

1ヶ月後なんてどうかな!?

 

 

いいね!それならまた!

今日はありがとうね!

 

こちらこそありがとう!

・・・あ!そういえば(以下略)

 

 

みたいな。

さっき「ありがとう」って言ってたって、日本人は何度でも言います。

 

 

そして、あれだけ別れるのが辛そうな雰囲気を出しておきながら、約束は守られるでしょうか?

 

たいていの場合、1ヶ月後に設定した再開の約束は、どちらかの「ごめん、予定入っちゃった!」という一言によって、自然消滅するのです。

 

あの粘着質な別れ際はなんだったのか、、、

 

そして、会うのが1ヶ月後ではなく、3ヶ月後、半年後、いや1年後になることだってあり得ますよね?

 

そう、日本人はいつもこの罪を犯します。

罪名は「会う会う詐欺」です。(勝手に決めました。)

 

と、偉そうなことを言ってますが、このぼく自身、会う会う詐欺の常習犯です、、、

1ヶ月後くらいになって、「あー、行くのめんどくさいなー」なんて思うことがよくあります。

 

 

でも、これって相手を裏切る行為ではないでしょうか。

約束を破っている上に、約束をした相手に「私と顔を合わせたくないのかな?」って思われても仕方ありません。

 

みなさんは「会う会う詐欺」してませんか? 

 

 

関係を大切にする日本人に

  

そして、そんなぼくが目の当たりにしたのが、ラオスの人の人間関係だったわけです。

 

ラオスの人は、別れてもすぐにやって来ます。

親戚や友人の家をお互いに何度も行き来し、頻繁に顔を合わせているんです。

 

そして、何か手伝えることがあれば、家事でも力仕事でもします。

何か足りないって言われれば、当然のようにお裾分けしたりもします。

そこまでしなくとも、会話だけして帰るってこともしばしばです。

 

いつでも良好な関係を気づいており、お互い助け合って生きているんです。

こんな関係、今の日本ではそうそう見かけませんよね。

 

 

ぼくは別に、日本人もラオス人のように、別れ際サバサバしているべきとか、会う機会を増やせ、とか言いたいわけではありません。

 

ただ、そんなラオス人の様子を見て、自分も他人との関係を大切にしたいと感じたのでした。

そしてそのためには、まず他人と交わした再開の約束をしっかり守りたいな、と。

 

 

その気づきのきっかけをくれたのが、たまたま見送っても振り返ってくれないラオス人の行動だったという話です。

 

 

まとめ 

 

 

ぼくも、後ろを振り返らない漢(おとこ)になろう。

 

 

結局、マネするんかい!

 

 

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あでぃおす!

 

 

(うざっ)

 

 

それではまた!

 

 

おまけ

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たまに振り返ってくれる人もいる。

街に住む人に多い気がする。

 

ラオスのパクセー空港でアライバルビザを取得する方法

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どもっす!

ラオス滞在3ヶ月目のいーちぇです!

 

今回はラオスのビザについて。

そして、実際にパクセー空港でアライバルビザを取得する手順を紹介します。

 

 

ラオスのビザ事情

 

まず、以下の場合はラオスに滞在するにあたってビザを取得する必要はありません。

 

・日本国籍(有効な日本のパスポートを所持している方)

かつ
・滞在日数が15日以内の場合

 

ただし、

*ラオス入国時にパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。

   参考:ラオス政府観光局 VISA・出入国情報

 

 一度、ビザなしでラオスに入国した場合、「やっぱりもっと滞在したい!」となっても、ビザを途中からとることはできません。その場合は、一旦ラオスを出国する必要があります。

はじめから、16日以上ラオスに滞在する予定の人は、ビザを取得しましょう。

 

 

次に上記の条件に当てはまらず、ビザをとるべき人に向けて。

さて、ビザの取得方法は大きく分けて2つあります。

  • 東京の駐日ラオス大使館で取得する
  • ラオス入国時にイミグレーションオフィスで取得する

 

今回は、2つ目の「ラオス入国時にイミグレーションオフィスで取得する」方法について紹介していきます。

 

 

アライバルビザ取得のために用意するもの

 

・パスポート (ビザのための空白のページが2ページ以上必要)

・30 USドル

・証明写真(4.5×3.5cm程度)を2枚

 

アライバルビザの申請用紙は、イミグレーションオフィスにあります。

 

ビザの有効期間は最長で30日間。

それ以上滞在したい人は、ビザを延長する必要があります。

それについては、また次回紹介しますね。

 

 

パクセー空港でのアライバルビザの取得の手順

 

ここからは、実際にパクセー空港でアライバルビザを取得する方法について詳しく紹介していきます。

 

 

パクセー空港到着後、飛行機から歩いて空港の建物までいくことになります。

入国審査のための部屋に入ると、向かって左側に入国審査がありますが、その前にイミグレーションオフィス、つまりアライバルビザを取得するための窓口でビザを取得する必要があります。

イミグレーションオフィスは入り口から入室して正面にあります。

 

窓口の前には机があり、そこにアライバルビザの申請用紙があるので、机で記入します。

 

記入する内容は、

 

  1. 職業
  2. パスポート番号
  3. パスポート発行場所
  4.  パスポート発行年月日
  5. パスポート有効期限
  6. ラオス出国後の訪問地
  7. 性別
  8. 生年月日
  9. 出生地
  10. 国籍
  11. 人種
  12. ラオス滞在日数
  13. ラオス訪問目的
  14. 同伴の子供の名前
  15. 自宅の住所、電話番号
  16. 居住国
  17. ラオスで尋ねる予定の友人・知人(いない場合は空欄)
  18. 19の電話番号
  19. ラオス滞在中のホテル
  20. 21の電話番号
  21. ラオス到着年月日
  22. サイン(パスポートと同じもの) 

(2014年4月1日現在)

 

事前に確認しておくと記入がスムーズです。

 

写真はイミグレーションオフィスで貼ってくれます。

 

ビザ申請用紙の詳しい記入方法は「地球の歩き方 ラオス」に載っていたのでチェックしておくとよいと思います。

 

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まとめ

 

 ラオスには15日以内ならビザなしで訪れることができるようになりましたが、そのぶんビザをとる場合少しややこしいところがあります。

事前にしっかり準備して、思いっきりラオス旅行を楽しみましょう!

 

それではまた!

 

 

参考:ラオス政府観光局 VISA・出入国情報

   地球の歩き方 ラオス 2014~15

 

【コーヒー生産者STORY part8】仲買人はつらいよ。

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どもっす!

言葉の中に英語とラオス語がごちゃ混ぜのいーちぇです。

 

お待たせしております。

コーヒー生産者STORY part8 スタートです!

 

 

仲買人・トンさん

 

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今回お話しさせてもらったトンさんとその奥さん。

3haもの農園を持っています。

 

しかし、トンさんは組合には参加していません。

それどころか、どちらかと言うとコーヒーを買う側。

トンさんは仲買人なのです。

 

 

仲買人って?

 

仲買人とはどういう人なのでしょうか。

 

このラオス南部のコーヒー生産地における仲買人とは、コーヒー生産者からコーヒー(主に加工していないチェリー)を買い取り、それをコーヒーを欲している企業などに売る人のことです。コーヒーを買った価格より高値で企業に売ることで、利益を得ています。

 

コーヒーやフェアトレードについて詳しい人は、仲買人に対して良いイメージをもっていないかもしれません。立場の弱いコーヒー生産者からコーヒーを安値で買い叩いている悪い人、と思われているかもしれませんね。

そのような場合もあるのかもしれません。

 

しかし、このラオスにおいて仲買人は決して悪役とは言えません。

その理由は、仲買人のコーヒーの買取方法にあります。

 

JCFCの組合の買取方法から説明すると、組合がコーヒーに対して支払うのは年に一度きり(前払いによって2回のことも)。一度に大量のお金が、コーヒーを売った後の1月頃に入ってくることになります。

そのため、収入は1月まで待たなくてはなりません。

 

それに対して、仲買人はコーヒーを売ったとき、その場で支払いをします。

そのため、コーヒー生産者はチェリーがとれる9月頃から、チェリーが収穫できれば毎日でも仲買人にコーヒーを売って現金を手に入れることができるのです。

ただ、販売する量は少量になり、チェリーから加工もしていないため、値段は低くなります。

 

さて、もし家計が厳しく、今すぐにでも明日の食費を手に入れたいというときに、助けとなるのはどちらでしょうか?

そう仲買人なのです。

 

このような理由から、この地のコーヒー生産者にとって仲買人とはなくてはならない存在となっているのです。

 

 

仲買人の仕事

 

仲買人が買い取るのは主にコーヒーチェリーです。

 

買取は9月頃からスタート。

その時の価格は 1,000 kip/kg だそう。

 

買取価格が最も高くなるのは、収穫シーズン最中の12月頃。

売り先の企業が買い取ってくれる価格によりますが、去年は 3,500 kip/kg だったそうです。

 

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10月の時点ですでに集められていたチェリー

 

このことから分かるのは、仲買人に販売すると、最大で3,5倍以上の価格の変動があるということ。

組合にコーヒーを売るとしたら、このようなことはないでしょう。

しかし、同時に9月のタイミングで現金を手にしたいコーヒー生産者がいるということもわかりますね。

 

 

 

ほかに、トンさんにインタビューをして興味深かったのは、彼の家庭の支出項目

家計調査をすると、普通のコーヒー生産者と大きく異なるということが分かります。

 

例えば、仲買人は電話でコーヒー生産者と買取のタイミングを相談します。

何人もの人と電話をするため、電話代はとても高額になります。

 

また、トラックを使ってコーヒーチェリーを運ぶので、ガソリンも普通の生産者の何倍も購入しています。

 

 

仲買人になったワケ

 

 

どうして仲買人になろうと思ったんですか?

 

 

自分が育てているコーヒーによる収入の他にも稼ぎが欲しかったからさ。

2010年から始めたんだ。

 

 

 

仲買人とは、生まれながらにしてなるものではありません。彼の場合もそう。

彼の父親はコーヒー栽培しかしておらず、仲買の方法も分かりませんでしたが、トンさん自身の意欲によって仲買人になることを決意しました。

 

 

しかし、仲買人として仕事をするのは簡単なことではありません。

そこには大きなリスクが存在します。

 

トンさんは、昨年コーヒーを買い取る前に 2億 kip(約250万円) を用意したそう。

そして、このお金でコーヒーチェリー300tを買い取り、企業に販売して利益を得ました。

しかし、企業に売るまでは、自分のリスク。

大金を用意しておきながらコーヒーを買って売ることができなければ大きな損失となります。

 

個人でするビジネスながら、取り扱う金額は大きい。

なまはんかな気持ちではできない仕事です。

 

 

仲買人の大変さ

 

 

仲買人をしていて、何が難しいと感じますか?

 

 

理解され難い役割ってことかな。

 

 

 

 

どうやら仲買人というは立場上、難しい仕事なのだそう。

 

例えば、トンさんが売り先の企業に10.5kgのコーヒーを持って行ったとしましょう。

そうすると、その企業は10 kgぶんの代金だけ支払って、0.5kgのコーヒーを手間賃としてタダでもらおうとするらしいのです。

その度に、トンさんは売り先の企業と話し合わないといけません。

そのことに対して、毎回トンさんは腹を立てているとのこと。

 

しかし、その怒りを爆発させることはできません。

コーヒーを買ってもらえなくなると、トンさん自身が困るからです。

 

それは相手の企業にとっても同じことで、コーヒーを売ってくれる仲買人がいなくなっては商売ができません。

なので、お互い相手のことを悪く思っていても、妥協せざるを得ないというのです。

 

そして、その状況はトンさんとコーヒー生産者との間にも起こります。

売り先の企業に手間賃としてコーヒーがタダで持っていかれてしまうリスクを考慮して、今度はトンさんがコーヒー生産者が持ってきたコーヒーの端数の支払いを拒みます。

しかし、もちろんコーヒー生産者は、その端数もしっかり支払ってもらいたいのです。

 

トンさん曰く、仲買人は企業とコーヒー生産者から、簡単な仕事をして楽に稼いでると思われるそう。

しかし実際には、企業とコーヒー生産者の板挟みにあっている、大変な仕事なのでした。

 

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自慢げに見せてくれた買い取ったチェリー

 

まとめ

 

今回は仲買人という、コーヒー生産者とはまた違う立場の人の話を聞くことができました。

 

しかし、彼もこのラオス南部の地で生活してるラオス人の一人なのです。

そこには、トンさん自身のストーリーがあります。

 

今回、トンさんにインタビューできたことは、ラオスのコーヒー生産者を取り巻く関係を知る上でとてもいい機会となりました。

 

 

それではまた!

 

【コーヒー生産者STORY part7】組合に入りたい。けど入れない、その理由。

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どもっす!

最近、財布まで使わなくなってきました、いーちぇです。

 

 

 コーヒー生産者ストーリー パート7 始まり始まり!

 

 

 ヌワンさん

 

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今回訪れたヌワンさん。

旦那さんではなくて、奥さんがインタビューに答えてくれました。

 

聞くところによると彼女が育てているのは、ほとんどがカティモール

 

 

なぜカティモールばかり育てているんですか?

 

 

簡単・成長が早い・果実が多いの三拍子だからよ。

 

 

 

 しかし、彼女がカティモールばかりを栽培しているのには、他の理由もありました。

 

 

入らないんじゃなくて、入れない

 

彼女はJCFCの組合員ではありません。

JCFCが買い取っているアラビカ種ティピカを育てていませんからね。

 

 

 

JCFCの組合には入りたくないの?

 

 

できることなら入りたいわよ!

 

 
 

ん?それならティピカを育てればいいじゃないですか。

 

 

それが育てられないのよ・・・

 

 

どうやら、彼女がカティモールばかりを育てているのは、彼女がめんどくさがりだからではなく、 彼女の農園に問題があるそうです。

  

 

彼女のコーヒー農園は、このセータプン村から少し離れたところにあります。

そして、そこの土がティピカの栽培には向いてないというのです。

 

ティピカに向いているのは、土どうしがくっつきにくい土地。

それに対して、ヌワンさんの土地の土はくっつきやすいとのこと。

だから、ティピカを育てようとしてもうまくいかないんですね。

 

 それゆえ、彼女はティピカを育てることを断念し、つまりはJCFCの組合にも売ることができないんだそう。

 

 

変えることのできない条件

 

このあたりは、ボラヴェーン高原と言われています。

1,000mを超える標高や火山性の地質、そして年間の気候や降雨量がコーヒー栽培に適しています。

 

しかし、同じボラヴェーン高原と言えども、場所によって土や気候の違いがあり、それが栽培するコーヒーの向き不向きに関わってくるのです。

 

 

組合に入るか入らないかの選択は、あたかもその人のやる気次第なような気がします。

 

しかし時に、そこにはどうしようもできない条件が関係してきます。

例えば、

  • 土地(性質、標高、面積、気候)
  • 労働力(家族の構成)

などと言った条件。

 

いくら新しいコーヒーを育てたいという意気込みがあったとしても、それらの条件によっては、したいこともできないのです。

 

 

まとめ

 

ヌワンさんが、JCFCにコーヒーを売るためには、ティピカ栽培に適した土地を買うしかないのでしょうか。 

もしくは、組合に売ることが目的なら、組合がカティモールを買ってくれる可能性にかけるということも考えられます。

 

しかし、どちらにせよ簡単な話ではありません。

彼女の選択肢が増えることを祈るばかりです。

 

 

それではまた!

 

【アンバサダー活動!?】ラオスでカレーライスをつくってみた!

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どもっす!

日本の伝統とテクノロジーの融合、そう回転寿司に行きたいな、いーちぇです。

 

 

トビタテ生としてラオスに来たからには、アンバサダー (Ambassador)として、日本の良さを発信するという役割が任されます。

 

せっかくなら 今ぼくが食べた みんなに愛される日本の文化を紹介したい。

そうだ、カレーつくろう。(安直)

 

ということで、レッツちゃれんじ。

果たして、ラオスでカレーライスがつくれるのか、、、!? 

 

 

ラオスでカレーライスを作る方法

 

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まず、ご飯を炊いておきます。

カオニャオ(もち米)じゃなくて、うるち米をね。

 

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次に、沸騰したお湯を用意します。

時間かかるので、早めに準備。

 

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レトルトカレーを用意します。

パクセーで買えました。

 

 

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沸騰したお湯に入れて、5分ほど待ちます。

猫ちゃんと待ちます。

 

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突然の停電にも驚きません。

 

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 できましたー!

 

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ご飯をお皿に盛って、、、

 

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 準備完了!

あとはルーをかけるだけ!

 

 

いざ実食

 

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美しい。

日本のカレーライスはこうでなくっちゃ。

 

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って、おわー!

待って、ルーのかけ方間違ってる!

  

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あー、、、

 

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あーあー。

言うのが遅かった。

 

まあいい。早速食べてもらいましょう。

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「美味しい美味しい!」と言って食べてくれた親戚のお兄ちゃん。

 

一方、

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ホストファーザー顔引きつってるがな。

 

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 みんな思い思いに食べてくれました。

ってか、真ん中のフルーツ気になるなー。

 

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完食。

2回もおかわりしちゃった。

 

その頃一方、

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残しとるがな、、、

彼のお口には合わなかったかな、、、

 

 

まとめ

 

無事日本の文化を紹介することができました。

 

 

というか、これ日本文化なの?

 

 

・・・

 

 

 

それではまた!

(アンバサダー活動は他にちゃんとします)

 

【コーヒー生産者STORY part6】組合再生を待つ生産者

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どもっす!

最近あぐらが上手になりました、いーちぇです。

 

コーヒー生産者STORYパート6 スタート!

 

 

 

プーミーさん

 

今回インタビューしたのは、プーミーさん。

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プーミーさん。テレビでバレーボールを観戦していたところをお邪魔しました。 

 

彼に育てているコーヒーの種類や、その売り先を訪ねてみたのですが、気になることがありました。

アラビカ種ティピカ、カティモール、ロブスタ種全てを仲買人にチェリーで販売していたのです。

しかも同じ価格で。

 

これまでインタビューした人は、それぞれのコーヒーを異なる売り先に異なる価格で販売していました。

このような売り方をしている人は初めてです。

 

どれも同じ価格で販売するのなら、栽培が簡単な一種類だけを栽培すればいい気がします。

どうしてわざわざ3種類も植えているのでしょうか。

 

 

なぜ3種類のコーヒーを栽培しているんですか?

 

 

実は参加していた組合がなくなってしまったんだ。

 

 

 

え!

組合なくなったの!?

 

 

組合の停止

 

プーミーさんが話していたのは、ぼくが調査していたJCFCという組合ではなく、CPCという異なる組合のことでした。

 

CPCはこのセータプン村のコーヒー生産者から、3種類のコーヒーを買い取っていました。

しかし、どうやら1,2年前にセータプン村での買取を停止してしまったそうです。

組合の運営がうまくいっていなかったんだとか。

 

当時この村には32人の組合員がいましたが、組合の活動停止があり、みんな仲買人に売ることを余儀なくされたそうです。

 

 

2つの組合

 

ここで、1つの疑問が浮かびます。

 

 

今度からJCFCに売ればいいじゃん!

 

 

 

しかし、そうはいかない理由がありました。 

 

JCFCとCPCは、同じコーヒーを買い取ると言っても、その買取の方法は異なります。

 

まず、JCFCはアラビカ種ティピカしか買い取りません。

それに対して、CPCはアラビカ種ティピカ、カティモール、そしてロブスタ種の3種類を買い取ります。

 

そしてもう1つの大きな違いが、CPCはアラビカ種ティピカとカティモールを同じ「アラビカ種」として買い取っているそうなのです。

カティモールはアラビカ種とロブスタ種の混合種ですが、アラビカ種として取り扱われることが多いそうです。

 

この違いにより、同時にJCFCとCPCにアラビカ種ティピカを販売することはできないのはもとより、これからCPC組合員だった人がJCFCに新しく売るということも難しくなります。

というのも、これまで同じアラビカ種として混ぜて販売してきたティピカとカティモールを、異なるものとして収穫しないといけないからです。

不可能なことではないですが、彼らはこの作業を新しく始めることを嫌っていました。

 

 

そうなると、CPCが再度このセータプン村から買い取ってくれるのを待つしかありません。

それまでは、仲買人にコーヒーを売りながら、、、

彼によると2020年には活動を再開するそうですが、それも定かかはわかりません。

 

 

まとめ 

 

コーヒーの生産者には、組合に参加するか否かという選択だけでなく、どの組合に参加するか という選択にも迫られます。

 

その選択によっては、今回のプーミーさんのように、コーヒーが売れなくなるという未来が待っています。

 

彼は今後どのような選択をするのでしょうか。

また、お話を聞けるのを楽しみにしています。

 

それではまた!

 

 

 

 

【おすすめ】ラオスで散髪してみた話

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どもっす!

ラオス人に「フィリピンの血が混じってる?」と質問されたいーちぇです。

 

 

さて、最近身体の一部が気になってきました。

 

そう髪の毛

半年間ラオスにいては、髪を切らないわけにはいきません。

 

 しかし、ラオスで散髪するのには勇気がいります。

だって、どんな髪型になるのか予測できないから。

 

最初はねばっていたのですが、 いよいよそうも言ってられなくなりました。

(衛生面も気になってきた、、、)

 

髪型を失敗しても、せめてブログのネタになってくれれば、、、!

ということで、レッツゴー!

 

 

 

ラオスの理髪店

 

ホストファーザーの友達に、行きつけの理髪店に連れて行ってもらいました。

 

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こちら。

とても開放的な店構え。

 

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切りやすいように理髪師が動くのではなく、お客の方を回すスタイル。

 

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そして、店の隅には髪の毛のコレクションが。

あれ集めてどうするんだろ。

食べるのかな。(捨てます)

 

こちらの理髪店はパクソーン市場の近くにあります。 

 

 

 

カット開始

  

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こちらが、カット前のぼく。

カットのしがいがあるのではないでしょうか。 

 

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そしてこちらが、理髪師さん。

歯医者に来たみたいだな。

 

ぼくの順番が回ってきました。

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机の上が理髪店のそれじゃない、、、 

「散髪に来たんだよね、、、」と心配になってくる。

 

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一応後ろには、後頭部が確認できる鏡が。

でも、車が停めてあるからほぼ見えない。というか見せる気がない。

 

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って、しょっぱなからバリカン!

 

一体ぼくの頭はどうなっちゃうんだ、、、

さあ、煮るやり焼くなり好きにしてくれ!

 

 

 

結果 

 

5分後、、、(早い!)

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でーん。

意外にも綺麗な仕上がり。 

 

ちなみにお値段は、15,000 kip。
日本円にして200円くらい。
 
、、、今度から毎月来よう。

 

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ちなみに横はこんな感じ。

これでこの地に馴染んだはず。

 

 

どう?ラオス人に近づいたかな!?

 

 

んー、、、

どちらかというとベトナム人かな!

 

 

あ、、、そっすか、、、

 

 
 
どうやら、ラオス人になるまでの道のりは長いらしい。
 
、、、あれ、ぼくは何を目指しているんだ、、、

 

みなさんも、ラオスに来た際にはぜひ!

いい旅の思い出になること間違いなし。

 

それではまた!

 

【コーヒー生産者STORY part5】コーヒー生産地に残る戦争の跡

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どもっす!

最近ご飯に蟻さんが混ざってても気にならなくなってきた、いーちぇです。

 

しばらく間が空いてしまいごめんなさい!

生産者STORYパート5 スタート!

 

 

 

モームさん

 

今回お話を聞いたのは、モームさん。

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去年までは組合に参加していなかったのですが、どうやら今年からJCFCの組合に参加するんだそう。

 

 

どうして組合に売ることにしたんですか?

 

 

子供がコーヒーづくりを手伝えるまで成長したからさ。

JCFCは高く買い取ってくれるから、前から売りたかったんだ。

 

 

組合に参加する人もいれば、抜ける人もいる。

コーヒー生産者にとって、組合にコーヒーを売ることは絶対ではなく、選択肢の1つです。

 

 

 

畑に残る戦争の遺物

 

インタビューを終えたあとに、彼の家の周りを見させてもらっていたのですが、とても気になるものを発見しました。

 

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こちら。ただの飾りだとは思えない、、、

 

話を聞いてみると、彼がコーヒー農園を開こうとした時に、その土地にこの爆弾を見つけたらしいです。

 

この写真の爆弾は既に爆発しており、もう危険はありませんが、彼のコーヒー農園にはまだ不発弾があり、処理できずに目印を立てて近寄らないようにするしかできないのだそう。

 

 

なぜ、こんなところに爆弾があるのでしょうか。

それは、ラオスもまたベトナム戦争の戦場となったからです。

 

ベトナム戦争当時、北ベトナムの補給路であるホーチミン・ルートがラオスの領内にも通っていました。

南ベトナムを支援していたアメリカ軍は、その補給路を断つという名目で大量のクラスター爆弾を投下したのでした。

 

当時ラオス領内に落とされた爆弾は、およそ2億6000万発。

なんと、第二次世界大戦で使用された爆弾の倍以上の数だそう。

 

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危険だが、家族のために農園に行かなければならない

 

 

現在モームさんは、ラオス政府が処理をしてくれるのを待っていますが、ラオスに不発弾はここ以外にもたくさんあり、撤去されるのがいつになるのかは分からないそうです。
 

 

 

戦争の体験談

 

ベトナム戦争に詳しい村人はいるのでしょうか。

 

ベトナム戦争を体験した人はいますか?

 

 

おれだよ、おれ。

 

 

なんと、パート3でインタビューしたカンブーンさんが、自身の体験談を語ってくれました。

 

iietzsche.hatenablog.jp

 

しかも、彼は兵士として戦争に参加したのだそう。

 

 

カンブーンさん「ここ、セータプン村の近くの森林内でも戦闘があったんだ。

おれは北ベトナム軍の兵士として、アメリカ軍と戦った。

 

とは言っても、アメリカ軍の攻撃はほとんど空爆。

森の中で待機していたおれの軍がアメリカ軍とまともに戦うことはできなかったわけだ。

戦いがあった森のあたりは、今はノントムポーケムっていう名前の村になってるよ。」

 

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思い出しながら語ってくれたカンブーンさん

 

ベトナム戦争が集結したのは、1975年。

それほど古い話ではありません。

 

ベトナム戦争は、彼らの記憶に、そして不発弾という形になって今もこの地に残っているのでした。

 

 

 

まとめ

 

このセータプン村に限らず、ラオスの多くの場所に不発弾が残り、ラオスの農民はその危険に怯え、まともに農業ができない人がたくさんいるそうです。

 

モームさんのコーヒー農園から、そしてラオス全土から、一日でも早く不発弾が撤去されることを祈っています。

 

 

それではまた!

 

 

参考:ベトナム戦争の傷跡クラスター爆弾被害に苦しむラオス

(http://www.afpbb.com/articles/-/2544592?pid=3575651)