【コーヒー生産者STORY part3】組合には戻らない
どもっす!
ここのところ腕時計の存在を忘れてるいーちぇです。
今日はコーヒー生産者ストーリー part 3。
これまでとは、ちょっと違う立ち位置のコーヒー生産者にインタビューしてみました。
カンブーンさん
今回は、前回までと異なりJCFC組合員ではないコーヒー生産者にインタビューしてみました。
紹介するのはカンブーンさん。
こちらがそのカンブーンさん。
アラビカ種ティピカ、カティモール、ロブスタと3種類のコーヒーの木を持っています。
「なんか日本人がいるぞ」と、彼の家には親戚やらご近所さんが大集合。
奥の扉は娘さんの部屋だそう。
のぞいてみたい、、、調査の一環としてね!
扉の上にはポスターがありますね。タイの俳優らしいです。
こういうところは日本の女子となんら変わりない。
組合を抜けた理由
カンブーンさんにインタビューをしていると、あることがわかりました。
実は、彼は3年前まではJCFCの組合に参加していたというのです。
つまり彼は、パート1で組合長のギッさんが言っていた、最近組合を抜けたメンバーということですね。
彼はなぜ辞めてしまったのでしょうか。
どうして組合を抜けたんですか?
組合内での仕事を負担に感じるようになったんだ。
家庭内の仕事もあるしね。
カンブーンさん曰く、自分が育てているコーヒーの世話だけでも大変なのに、組合員としての仕事も増えてきたため、組合にコーヒーを売ることを断念したんだそう。
やはり、ギッさんが言っていたように、仕事量に耐えかねて、組合員を辞めてしまったんですね。
組合に売れば高値がつくアラビカ種ティピカも、カティモールと一緒にチェリーのまま仲買人に売られているそう。
うーん、もったいない?
組合には戻らない?
組合には戻らないのでしょうか。
今後、組合に参加したいですか?
そりゃ、高値で買ってくれるのは魅力的さ!
でも、組合員の負担が減らない限りは参加できないね。
でも、もしカンブーンさんが参加すれば、一人当たりの仕事量は減るんじゃないですか!?
それほど変わらないと思うね。
その場にいた組合員にも聞いたところ、やはり一人増えたくらいでは負担は減らないそう。
現状、カンブーンさんは借金まではしていないものの、これ以上の出費は厳しい状況だそう。そういう意味では、ほんとは組合に参加したい。
カンブーンさんが組合に売ることができる日はくるのでしょうか。
そのためには、どんな解決策が必要なのでしょうか、、、
まとめ
一見すると、組合に参加すればいいことづくめなような気がします。
しかし実際には、たとえ組合がフェアトレードを実践していたとしても、それが必ずしも全てのコーヒー生産者の助けにならないというのが現実です。
確かに組合は、仲買人より高値で買い取ってくれます。
しかし、それには自分でチェリーからパーチメントまで加工し、さらにパーチメントから生豆まで他の組合員と一緒に加工するという条件付きです。
しかも、一般的に支払いは、それを売ったあとなので、もっと先のこと。
組合は、負担を軽く済ませたい、すぐにお金が欲しいというニーズに答えることができず、それを求めるコーヒー生産者は、コーヒーを加工する必要がない仲買人に売って、すぐに現金を手に入れるのです。
特にこのセータプン村では、組合員が少ないため余計に組合員の負担が増して、またメンバーが少なくなるという負のスパイラルが発生しているのかもしれません。
それならば、現在のJCFCの組合員は、なぜメンバーとしてとどまっているのでしょうか?
今後の調査で明らかにしていきたいと思います。
それではまた!