【コーヒー生産者STORY part6】組合再生を待つ生産者
どもっす!
最近あぐらが上手になりました、いーちぇです。
コーヒー生産者STORYパート6 スタート!
プーミーさん
今回インタビューしたのは、プーミーさん。
プーミーさん。テレビでバレーボールを観戦していたところをお邪魔しました。
彼に育てているコーヒーの種類や、その売り先を訪ねてみたのですが、気になることがありました。
アラビカ種ティピカ、カティモール、ロブスタ種全てを仲買人にチェリーで販売していたのです。
しかも同じ価格で。
これまでインタビューした人は、それぞれのコーヒーを異なる売り先に異なる価格で販売していました。
このような売り方をしている人は初めてです。
どれも同じ価格で販売するのなら、栽培が簡単な一種類だけを栽培すればいい気がします。
どうしてわざわざ3種類も植えているのでしょうか。
なぜ3種類のコーヒーを栽培しているんですか?
実は参加していた組合がなくなってしまったんだ。
え!
組合なくなったの!?
組合の停止
プーミーさんが話していたのは、ぼくが調査していたJCFCという組合ではなく、CPCという異なる組合のことでした。
CPCはこのセータプン村のコーヒー生産者から、3種類のコーヒーを買い取っていました。
しかし、どうやら1,2年前にセータプン村での買取を停止してしまったそうです。
組合の運営がうまくいっていなかったんだとか。
当時この村には32人の組合員がいましたが、組合の活動停止があり、みんな仲買人に売ることを余儀なくされたそうです。
2つの組合
ここで、1つの疑問が浮かびます。
今度からJCFCに売ればいいじゃん!
しかし、そうはいかない理由がありました。
JCFCとCPCは、同じコーヒーを買い取ると言っても、その買取の方法は異なります。
まず、JCFCはアラビカ種ティピカしか買い取りません。
それに対して、CPCはアラビカ種ティピカ、カティモール、そしてロブスタ種の3種類を買い取ります。
そしてもう1つの大きな違いが、CPCはアラビカ種ティピカとカティモールを同じ「アラビカ種」として買い取っているそうなのです。
カティモールはアラビカ種とロブスタ種の混合種ですが、アラビカ種として取り扱われることが多いそうです。
この違いにより、同時にJCFCとCPCにアラビカ種ティピカを販売することはできないのはもとより、これからCPC組合員だった人がJCFCに新しく売るということも難しくなります。
というのも、これまで同じアラビカ種として混ぜて販売してきたティピカとカティモールを、異なるものとして収穫しないといけないからです。
不可能なことではないですが、彼らはこの作業を新しく始めることを嫌っていました。
そうなると、CPCが再度このセータプン村から買い取ってくれるのを待つしかありません。
それまでは、仲買人にコーヒーを売りながら、、、
彼によると2020年には活動を再開するそうですが、それも定かかはわかりません。
まとめ
コーヒーの生産者には、組合に参加するか否かという選択だけでなく、どの組合に参加するか という選択にも迫られます。
その選択によっては、今回のプーミーさんのように、コーヒーが売れなくなるという未来が待っています。
彼は今後どのような選択をするのでしょうか。
また、お話を聞けるのを楽しみにしています。
それではまた!