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炊飯器があれば米が炊けるように、焙煎機があればコーヒーが焼ける。

おラオス!

【コーヒー生産者STORY part4】コーヒー生産者の義理と人情

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どもっす!

ラオスに来て肝臓が一番鍛えられてるいーちぇです。

 

今回は、村の一番えらい人! 

 

 

 

村長・ヴィエンサイさん

 

今回インタビューしたのは、セータプン村の村長ヴィエンサイさん

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ヴィエンサイさん。見た目はこわい。 

 

村長は村人の選挙によって決まるそうです。

彼自身、村長を務めるのは3回目だそう。

 

 

村長にはどんな人が選ばれるんですか?

 

 

そうだな、、、教養があって、献身的で、性格が良くて、言葉に説得力があって、尊敬されている人かな。

 

 

(自分で言っちゃうんだ、、、)

 

 

彼も、JCFCの組合に参加しており、自分のアラビカ種ティピカを組合に販売しています。

 

 

セータプン村

 

せっかくなので、この村の歴史を聞いてみました。

 

ヴィエンサイさん「この村はもともとカニョンカン村という名前だったんだ。ラヴェーン族のカニョンカンという人物が開いた村だったからね。

 

しかし、そのあとの1965年ごろから米軍によるラオス領内爆撃が始まって、村人は森の中に逃げ込まなければならなかった。

だから、一度村は解散してしまったんだ。

 

その後、1973年に彼の子孫や他のラオ族の人が再度集まって、このセータプン村がつくられたんだよ。」

 

 

ラオスは、ベトナム戦争の戦場となった国でした。

それが、この地にも影響を及ぼしていたんですね。

 

ラオス内戦、さらにベトナム戦争についての体験談は、この後他のコーヒー生産者から聞くことになります。

 

 

 

組合に売る理由

 

 前回の記事でインタビューしたカンブーンさんには、JCFCの組合にコーヒーを売らない理由を聞きました。

 

iietzsche.hatenablog.jp

 

 

反対に今回は、組合に参加しているヴィエンサイさんにコーヒーを組合に売る理由を聞いてみました。

 

 

どうして組合にコーヒーを売っているんですか?

 

 

やっぱり組合に売った方が、仲買人に売るより高いからね。

 

 

 

やはり、高く売れるというのは大きな理由だそう。

ただ、ヴィエンサイさんは以下のように続けました。

 

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ヴィエンサイさん「でも、それだけじゃないぞ。

JCFCの設立後、日本の輸入会社がラオスに来て、我々のコーヒーを買ってくれた。

それも、仲買人よりもいい値段で買い取るというだけでなく、それを継続的に行ってくれる。

だから、我々はその恩に報いないといけないんだ。」

 

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スパっ、、、

 

なるほど。

日本に送られてくるラオスのコーヒー、そこには生産者の義理と人情が見え隠れしていました。

 

 

 

まとめ

 

フェアトレードと聞くと、なんだか「先進国が発展途上国のコーヒーを、慈悲によって高く買い取ってあげている」というイメージがつきがちです。

 

しかし、ぼくたちがコーヒーを飲めるのは、それを栽培してくれる生産者がいてくれるからこそですよね。そういう意味において、立場というのは対等なはず。

 

お互いを尊重し合うコーヒーの買取がされてこそ(金銭的なフェアだけでなく)、フェアトレードと言えるのかもしれません。

 

 

尊重、、、

今回の話が村長についてだっただけにね! 

 

 

・・・

 

 

 

それではまた!