【NEWth COFFEE】コーヒーのロースターをシェアするっていうサービスをはじめました
どもっす。いっせいです。
前回の記事で 少し話しましたが、コーヒーの新しいサービスをはじめました。
それが、お客さんにコーヒーのロースターで焙煎してもらうという、まるでカフェのマスターが仕事を放棄したのか!っていうようなサービスです。
↑使用するサンプルロースター
コースは今のところ
- 五感ノ解放コース(ロースト+ドリップ)¥2,000
- 精神ノ統一コース(ロースト×2)¥3,000
の2コース。
東京の浅草橋にある「Little Japan」というおしゃれなゲストハウスのスペースを借りて活動させてもらっています。
⬇︎ご予約はこちらからどうぞ!
すでにサービス開始しており、もうお客さんにロースターとして焙煎をしてもらっています。
ほとんどの方はコーヒーが好きで、「焙煎をしてみたかった!」という感じ。中には、「引っ越す前は焙煎していたんだけど東京に来てできなくなったから、焙煎できるところを探していた!」なんて方も。
↑焙煎後ドリップの様子
このサービスではお客さんにロースターになってもらうので、どれくらい焙煎するかはその方に丸投げおまかせ(もちろん焙煎方法は教えます)。
なので、ちょっとした"スリル"を味わってもらえるようです。
自分が思うようなローストにならなかったとしても、それを飲まないといけないので(笑)、みなさん目と鼻と耳の神経を集中し「ここだ!」っていうタイミングを逃さまいと身を乗り出すように焙煎してくれました。
でも、だからこそ「おいしい!」と言って飲んでいただきました(自分でローストしたコーヒーは3割増しの贔屓が入ります)。
まだまだ、改善の余地があるサービスですが、コーヒーローストをもっと身近に感じられるような体験を提供できると嬉しいです!
今後もサービスの様子をお伝えしていきますね。
それではまた!
【おひさしぶり】コーヒーの焙煎機は、お米の炊飯器みたいなもん。
どもっす。
いーちぇ、改めいっせいです。ご無沙汰してます。
そして、ブログ「おラオス!」をお読みいただいていたみなさん、長らく記事を書かずごめんなさい。
トビタテ!留学JAPAN第7期生としてラオスのコーヒー生産者協同組合でインターンが終了したあと、なにをしていたかと言うと、ひとつ下の学年の皆様と一緒に就活をしておりました。その後も、インターンをしてみたり、卒論に追われたり。
気づいてみたら、いつの間にか大学卒業間近 。
そして、はてなブログのProバージョンの期限は切れ、、、、
無料バージョンになっていたのでした。
ロースターシェアリングはじめました。
ブログを再開しているのにはワケがあります。
実は最近になって、あるサービスをスタートしました。
もちろん!コーヒーに関わるものです。
それがこちら☝️「ニュートコーヒー」と読みます。
コーヒーと言えばサードウェーブとか言いますが、それに続く4th ウェーブ、もしくはそれ以降のウェーブになるようなコーヒーの楽しみ方を提案していきたいという願いをこめたネーミングです。
実際になにをしているのかと言うと、現在はぼくが持っているコーヒーロースター(焙煎機)をシェアするサービスを提供しています。
↑ ぼくのロースター(焙煎機)。だれでも簡単に扱える
だれでもローストを楽しめる時代になりました
コーヒーってだれもが飲んだことあるものなのに、 コーヒーのローストをしたことがある人ってほとんどいません。
「ローストはロースターのもの」
だれが決めたのかわかりませんが、そんなイメージがあります。
でも、コーヒーローストって別にロースターの占有技術じゃありません。
実は、焙煎機があれば誰だってローストできます。
最近では、コーヒーの生豆(ローストする前段階の豆)を売ってる店も多いですしね。
例えるなら!
家に炊飯器があればだれでもお米を炊けますよね。
それと全く同じです。うん。
おうちでローストするメリット3つ
もちろん、自分でローストするメリットもちゃんとありますよ〜。
ここでは3つ紹介しましょう。
①安い
KALDIとかで焙煎されたコーヒー豆を買って、家でドリップしたら、一杯あたりの価格はスタバで買ったコーヒーよりだいぶ安くなりますよね。
一杯100円以下とか。
これが生豆で買ってみて御覧なさい。
一杯なんと20円くらい!
インスタントコーヒーじゃなくて、レギュラーコーヒーが!
②新鮮
最近、健康番組でコーヒーが健康にいいとか言いますよね。
もちろん、それはローストしたての新鮮なコーヒーの方がいいそうです。
だけど、新鮮なコーヒーのなにがいいって、ドリップしているときなんです。
ローストしたてのコーヒーがふっくらふくらんで、、、
コーヒー冥利につきます。
③なによりうまい!
言わずもがな。
「おれがローストしたぜ」っていう補正もはいって3倍増しのうまさ。
と、なにもなかったかのように、普通な記事を書いてしまいました。
これまではコーヒー生産地ラオスの記事を中心に書いていましたが、これからは
「みんなもおうちに一台ロースター、どう?」
って言う内容の記事を書いていきたいなって思ってます。どう?
それではまた!
【コーヒー生産者STORY part11】どっちを選ぶ!?今の少額か後の高額か
どもっす!
ベトナムではベトナム語で話しかけられるいーちぇです!
遅ればせながらパート11スタートです!
ニャイピーケオさん
今回インタビューさせてもらったのは、セットコット村のニャイピーケオさん。
年齢は60歳とのこと。
ノリノリでインタビューに応じてくれた。
最近は、自分のコーヒーをチェリーで仲買人に販売しているそう。
去年の販売価格を教えてもらいました。
ティピカ 3,800kip(日本円で約50円)
カティモール 3,800kip(日本円で約50円)
ロブスタ 2,500kip(日本円で約33円)(1kgあたり)
仲買人に売っているため、ティピカとカティモールが同じアラビカ種として同価格で買われていますね。
加工すれば、ティピカはカティモールより高額で売れるため、ちょっともったいない気が、、、
高品質のコーヒーを
どうやら、ニャイピーケオさんもそれを気にしていたらしく、チェリーで販売していたティピカコーヒーを今度から自分で加工して、より高額で売りたいとのこと。
加工はこれまでしたこともあるらそうで、その品質には自信があるのだとか。
例えば、化学肥料を使用しない。
選別を徹底して、欠陥豆を取り除く、など。
ちなみに、今年すでに50kgのティピカを加工して販売してみたのだそう。
パーチメントで仲買人に1kgあたり 23,000kip(日本円で約306円)で売れました。
ビールを飲みながらコーヒーの話
高額で売れることがわかったので、来年からはティピカの栽培量を増やして、売るのも仲買人ではなく、もっと高額で買ってくれる組合に売りたいと意気込んでいました。
売り先の選択肢
これまで何度か話しているように、コーヒーを加工前のチェリーで販売するか、加工後のパーチメントや生豆で販売するかでは、大きな違いがあります。
まずは、もちろん価格。
ティピカの相場は(1kgあたり)、
チェリーで3,800kip(日本円で約50円)
パーチメントで30,000kip(日本円で約400円)
しかし、パーチメントまで加工する場合、その代償として手間がかかります。
さらに、それを組合に販売するとなると、現金が手に入るのは組合が取引先に売った後になるので、何ヶ月も後になるというデメリットがあります。
これらを考慮して、コーヒー生産者の一人一人は、自分のコーヒーをどこまで加工して、誰に売るかを判断しないといけないのです。
時間やお金がある人は加工をして組合に売ることが多いです。
反対に、それらに余裕がない人は仲買人にチェリーのまま販売するのです。
今回インタビューしたニャイピーケオさんは、比較的コーヒーを加工する余裕がありそうでした。
それにJCFCに売る場合、高品質なコーヒーは30,000kip以上で買い取ってもらえる可能性もあります。
品質に自信のあるニャイピーケオさんには向いているかもしれません。
ただ、パート10の記事でブンミーさんは、この村の組合は現在のメンバーで手一杯だと言っていました。
【コーヒー生産者STORY part10】一つの村に二つの組合?組合内の人間関係に見る問題 - おラオス!
ニャイピーケオさんは彼を説得する必要があるかもしれないですね。
まとめ
すぐにでもコーヒーを売って、今少額を得るか。
それとも、自分で加工して、後に高額な代金を得るか。
どっちが優れているということはなく、それはコーヒー生産者それぞれの戦略となってきます。
ちょうど選択の時期にあったコーヒー生産者とお会いすることができたのは幸運でした。
来年ニャイピーケオさんがどのような選択をして、どのようにコーヒーを販売しているのかが楽しみです。
それではまた!
読者になってくれると嬉しいです!
シェア・はてブも大歓迎です!
【コーヒー生産者STORY part10】一つの村に二つの組合?組合内の人間関係に見る問題
どもっす!
走ることを忘れたいーちぇです!
このシリーズもついに10回目に突入です。
いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます!
今日からは新しい村「セットコット村」からお届け。
それではどうぞ!
【コーヒー生産者STORY part9.5】次の舞台はセットコット! - おラオス!
目次
セットコットの組合長
まずはあいさつをすべく、セットコット村のJCFC組合長の家にやってきました。
お会いしたのは、ブンミーさん。仲買人をしていた経験があるそうで、コーヒーの売り買いに関する知識を買われセットコット村の組合長に選出されました。
知的な感じがします。
高校まで卒業しているのだそう。
ところで、去年や今年の夏に来たときには、違う人が組合長でした。
いつの間にか変わっていたんですね。
【コーヒー生産者の現状 in ラオス】一年越しの衝撃的なストーリー - おラオス!
前の組合長さんは元気ですか?
ん?ぼくたちは新しく始まった組合だよ。
え?だって去年も今年も前の組合長さんに会いましたよ。
あー。ぼくたちはまた別の組合なんだよ。
ん!?
2つの組合
話を聞いてみたところ、どうやら元からあった方の組合は、今年から活動を休止しているのだそう。
理由は、病気や害虫によって弱ったコーヒーの木を切り倒したため、出荷できるコーヒーが無くなってしまったから。
現在、植え直しているそうです。
そのため、組合に販売したかったメンバーで今年から新しく組合を立ち上げたのだそう。現在の組合員数は5人です。
若いコーヒーの木を見せてくれたブンミーさん
ということは、元の組合のメンバーも新しく植えたコーヒーの木が成長したら、この組合に合流するのでしょうか。
いや、合流しないね。
ここは5人でいっぱいいっぱいだ。
量より品質を重視したいし。
となると、数年後には二つの同じ組合が一つの村の中に存在することになります。
なんか不思議な感じがしますが、調べてみるとこの村に限った ことではなさそうです。
組合の中のパワーバランス
さて、ここで言及したいのが組合の中における人間関係についてです。
ブンミーさん自身、二つの組合を合体させない理由を、「メンバーが増えると大変だから」とは言っていますが、本当の理由は定かではありません。
もしかしたら、「仲の良いメンバーだけで組合を運営したい」などといった、人間関係の問題も理由にあるかもしれません。
例えば、ある村で調査したときのことです。
その村には組合は一つしかありませんでしたが、その組合のメンバーがほとんど親戚同士だったなんてことがありました。
この場合、組合員として得られる利益を親戚だけで占領している、という風に捉えることもできます。
「生産協同組合」という、一見お互い手を取り合って活動しているように見える団体の中でも、家族間、親戚間の勢力争いのような事態が起こっている可能性があるのです。
まあこれは、途上国の生産協同組合に限ったことではないかもしれませんが、、、
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回この記事で指摘した問題はあくまで可能性です。
ただ、そのような問題がこのコーヒー生産地にあることは事実だと思います。
今後調査を重ねて、改めて考察したいと思います!
それではまた!
読者になってくれると嬉しいです!
シェア・はてブも大歓迎です!
【コーヒー生産者STORY part9.5】次の舞台はセットコット!
どもっす!
「ぼくって醤油顔?ソース顔?」と聞いたら、
「お前はナンプラー顔だよ」 と言われてしまった、いーちぇです。
さて、これまでの「コーヒー生産者STORY」を読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございます!
このシリーズはこれで終了、、、
ではなく!
新たな村に舞台を変えて継続していきます!
さあ、お次の村はどこだ!?
セットコット村
ということで、次回からはセットコット村のコーヒー生産者の"今"をお伝えしていきたいと思います。
これまではセータプン。これからはセットコット。
名前が似ていて、ややこしいですね。
もしかしたら、
「セットコット!?どこかで聞いたことあるような、、、」
という方もいらっしゃるかもしれませんね!
(いないか、、、)
というのも、ぼくのブログで一度登場したことがある村だからです。
それがこの記事 ↓
この記事では、
セットコット村の一人の生産者が、組合長からコーヒーの前払い制度について教えられていなかった、という事実について書きました。
それに対する因縁というわけではありませんが、この村では絶対調査したいと思っていました。
組合長と生産者がどのような関係にあるのかについて、さらに調べられたらなと思います。
やさしい道のり
セットコット村に行くのは、だいぶ簡単になりました。
というのは、「調査に慣れてきた!」という訳では全くなく。
「道が整備されていて最高!」という意味です。
これがセットコット村につながる道。
走りやすいったらありゃしない。
ちなみに、セータプン村までの道はガッタガタのドロドロでした。
セータプン村までの道の方が、「ああ、村に向かってるな!」という感じがして好きです(笑)
セットコット村に到着!
セットコット村に到着するや否や、コーヒー生産者のみなさんに歓迎してもらいました。
お酒で(笑)
お昼からお酒を飲みながら調査するの図。
一応真面目にはやっています。
コーヒー生産地なのだからコーヒーを飲みながら調査をしたい気もしますが、なかなかそうはいかないですね。
というのも、自分でコーヒーを嗜むコーヒー生産者は数少ないからです。
自分が育てたコーヒーの味を、自分で知らない。
これはラオスのコーヒー生産地に限らず、途上国の生産地全般における問題であるかもしれないですね。
コーヒー 生産者「まあまあ。そんな固いこと言ってないで。」
まとめ
ということで、次回のコーヒー生産者STORYは、セットコット村からお届け!
これまでのセータプン村とはまた違ったコーヒー生産者の日々をお伝えできればと思います。
パート10をお楽しみに!
それではまた!
【コーヒー生産者STORY part9】切る?切らない?病気になったコーヒーの木
どもっす!
最近手袋までして寝ているいーちぇです。
さて、しばらくあけてしまいごめんなさい!
コーヒー生産者STORYの続きをどうぞ!
ニョンさん
今回お話を聞かせてもらったのは、ニョンさん68歳。
JCFCやAGPCといった組合には参加していない、非組合員です。
現在は、妻と息子、娘2人の5人で暮らしているのだそう。
さらにニョンさんは、前回のパート8で紹介した仲買人のトンさんのお父さんでもありました。
仲買人トンさんについてはこちらをどうぞ! ↓
そのため、ニョンさんは育てているコーヒーを、全てトンさんに売っているそう。
彼は3haの土地にカティモールとロブスタを栽培しています。
ティピカは栽培していませんでした。
組合は大変だ
なぜ、ニョンさんはティピカを栽培していないのでしょうか。
ティピカは栽培していないんですね。
実は少し前までAGPCに入ってたんだ。
だから、ティピカを栽培していないんだ。
AGPCの組合は、同じアラビカ種であるティピカとカティモールと分けておらず、同じ価格で買い取っています。
そうなると、栽培が難しく収穫量の少ないティピカを育てるメリットはありません。
ニョンさんがティピカを育てていないのは、その時の名残と言えるんですね。
それでは、なぜAGPCを辞めてしまったのでしょうか。
AGPCの仕事が増えたんだ。
それが負担になったんで、辞めてしまった。
どうやら、AGPCの組合員は泊まり込みの仕事があるらしく、それが大変なんだそう。
今後また組合に参加したいですか?
仕事が軽いのなら、AGPCじゃなくてもどこでもいいかな!
コーヒーの病気
ニョンさん、最近あることに悩まされているのだそうです。
実はコーヒーが病気になってしまったんだ。
切り倒すか迷ってる、、、
コーヒーの木を切り倒すとしたら、全ての木を切るのだとか。
病気のコーヒーの木を見せてくれたニョンさん
どうして、病気の木だけを切り倒さないんですか?
一気にやらないと、また病気になるかもしれないからだ。
残した木の中に、本当は病気だった木があったら、またその木から病気が広まる。
そうしたら最初からやり直しになってしまうからな。
病気のため枝の先端の葉がうまく育たない。
これからの生活費のことを考えて、全て一気に切り倒すのではなく、1年ごとに1haずつ切り倒すのだそう。
そうすると、3haでコーヒーを栽培しているため、3年がかりの作業になります。
しかも、コーヒーは苗木を植えてから3年間ほどは実がならないため、数年間収入が減少します。
しかも、新しく植えた木が切り残してある木から病気をもらわないとも限りません。
ニョンさんは大きなリスクと戦うことになります。
コーヒーの生産者にとって、コーヒーが病気になるというのは、まるで自分自身の身体に降りかかったかのような、いえ、それ以上の大きな災難と言えるのです。
まとめ
どうやらこの病気は、この辺一帯で流行っているのだそう。
パート7で紹介したヌワンさんのコーヒーの木にも影響が出ているそうです。
病気の対策のためには、肥料や専用のスプレーをすることが必要と聞いたので、彼らに伝えたいと思います。
ニョンさんたちが、まだ元気なコーヒーの木から収穫できることを祈ってます。
それではまた!
【コーヒー】欠陥豆の種類と特徴をまとめてみた。
どもっす!
もはやホームステイ先のカフェ店員となりつつある、いーちぇです。
前回の記事で、生産地でのカッピングがコーヒーの品質向上につながる、という話をしました。
それがこちら! ↓
カッピングをすることによって、コーヒーにどのような欠陥豆がまぎれているのかを知ることができます。
でも、コーヒーの欠陥豆って一体どんな味がするのでしょうか。
ということで、今回は欠陥豆の種類ごとの特徴をまとめてみました!
① Black beans
見た目の特徴:黒っぽい。
欠陥理由:熟しすぎ。
風味の特徴:酸味が強すぎる。
正常なコーヒー豆と比べて、大きく形が異なることが多いので、見つけやすいですね!
② Sour beans
見た目の特徴:黄色や茶色っぽい。
欠陥理由:加工に汚い水を使用したり、発酵のしすぎ。
風味の特徴:酸味が強すぎる。納豆みたいな匂いがする。
こちらは、色が大きく変化。
一部だけ変色してることもあり、見つけにくいことがあります。
③ Insect damaged beans
見た目の特徴:小さな穴が空いている。
欠陥理由:ベリーボアラーなどの虫に食べられてしまう。
風味の特徴:プラスチック を焼いたみたいな匂いがする。
穴が小さく、豆の反対側からは見つけられないので、取り除くことが困難です。
④ Immature beans
見た目の特徴:正常なコーヒーと違う奇形をしている。
欠陥理由:未熟なコーヒーを収穫したり、コーヒーが十分な栄養を得られなかったことによる。
風味の特徴:味がしない。
コーヒーの表面に溝があったり、細長く変形することが多いそう。
⑤ Broken beans
見た目の特徴:欠けている部分がある。
欠陥理由:果肉除去機により、豆の一部が欠けてしまう。
風味の特徴:欠けた部分より、加工時の水が侵入してしまい、酸味が強くなりすぎる。
焙煎後のコーヒーにもまぎれていても、判別することができるので、消費者自身で取り除くことも可能です。
おまけ:欠陥の合体技
これらの欠陥が一つの豆に同時に表れることもあります。
例えば、これは ② Sour beans と ③ Insect damaged beans が組み合わさったもの。
色の変色と虫食いの穴が見られます。
これは、 ④ Immature beans と ⑤ Broken beans が組み合わさったもの。
どうやら未熟な豆は欠けやすくもあるそうです。
まとめ
コーヒーの生産者さんは、これらの欠陥豆を除去する努力をしていますが、それでもぼくたちの手元まで届いてしまうことがあります。
しかし、そんな時でも欠陥豆の特徴について把握していれば、コーヒーを淹れる前に自分で取り除くことができます。
特に、 ③ Insect damaged beans 、 ④ Immature beans や ⑤ Broken beans などは、自分でも簡単に見つけられそうですよね。
おそらく欠陥豆の種類はこれだけでなく、他にも様々なものがあると思います。
ぼくも見つけ次第、この記事に追加していきたいと思います。
この記事がみなさんのコーヒー生活を充実させられることを祈ってます!
それではまた!
【解説】コーヒーのカッピング方法
どもっす!
最近納豆が恋しい、いーちぇです。
前回の記事では、コーヒー生産地におけるカッピングの重要性について書きました。
↓それがこちら。
しかし、カッピングについての知識があっても、実際にできなければ意味がない、、、!
ということで、今回はカッピングのやり方について紹介したいと思います!
用意するもの
カッピングをするための道具は、コーヒーを淹れるための器具とはまた違います。
・カッピングをするコーヒー(10g)
本来カッピングでは、1種類のコーヒーを浅めに焙煎し、3つのグラスに分けて行います。しかし個人的にする場合には、自分の好きなコーヒーを3つほどのグラスに別々にカッピングしても面白いと思います。
・カッピングスプーン
深めのスプーンやレンゲでも代用可能。
・グラス
カッピングしたいコーヒーの数だけ用意。
耐熱性のあるもので、口が広めのものがおすすめです!
・お湯
コーヒーに注ぐための沸騰したものと、カッピングスプーンを洗うようのお湯を用意。
コーヒー10gに対して、お湯は150gです。
・タイマー
時間が測れればスマホでもなんでもOK。
・ノート&ペン
コーヒーの評価を書き留めておくためのもの。
見てみると、それほど特別なものは必要ありませんね!
カッピングの準備
それでは、準備に取りかかりましょう。
今回は、3種類の異なるラオスコーヒーを用意してみました。
左から、
・アラビカ種ティピカ(City ++)
・アラビカ種カティモール(Light Vienna)
・カネフォラ種ロブスタ(Light Vienna)
これを中粗挽きにします。
ザラメ糖ほどの粒の大きさです。
これで準備は完了!
早速カッピングをやってみましょう。
ステップ①ドライアロマ
まずは、お湯を淹れる前のコーヒーの粉の香りを評価します。
「酸っぱい香り」
「フローラルのような香り」
などなど。
はたまた
「香りが感じられない」ということもあるかもしれません。
ステップ②ウェットアロマ
お次から、お湯を淹れていきます。
コーヒー10gに対して、150gのお湯を淹れます。
全てのグラスにお湯を淹れ終わったら、そこからタイマーで4分計ります。
そうしたら、この状態で香りの評価をしてみましょう。
お湯を淹れると、ドライの状態とはまた違う香りが出てくると思います。
「ナッツのような香り」
「苦味のある香り」
など、自分が感じたように書き留めておきましょう!
ステップ③ブレイク
お湯を淹れてから4分が経ったところで、次の段階「ブレイク」に移ります。
上部にできたコーヒーの層をすくうような要領で、カッピングスプーンをブランコのように動かします。
この動きを3回往復させながら顔をグラスに近づけて、層のこわした所から立ち昇ってくるコーヒーの香りを評価します。
スプーンを3回往復させます。
異なるコーヒーを評価するごとに、用意したお湯でカッピングスプーンを洗いましょう。
ステップ④テイスティング
そして、いよいよ味の評価。
の前に!
カッピングスプーンを使って、コーヒーの表面に浮いているコーヒーの粉や泡を取り除きます。
取り除くごとにカッピングスプーンを洗います。
それが終わったらテイスティングです。
カッピングスプーンでコーヒーをすくい、味を確かめます。
このとき、口の中に霧をつくるように、一気に吸い込むのがポイント。
そうすることで、コーヒーの風味が口いっぱいに広がります。
スプーンを下の歯に当てるようにすると上手くいくと、どこかで読んだ気がします。
また、本来のカッピングでは口に含んだコーヒーを飲み込まず、別に用意した容器に吐き出すのですが、これも本格的にやりたい人だけでいいと思います。
コーヒーのテイスティングは、コーヒーの温度が冷めるまで続けます。
おまけ:カッピングのおとも
カッピングのプロに聞いた話ですが、カッピングをする際にあると便利な飲み物があるそうです。
それが炭酸水。
なんでも、炭酸水を飲むと二酸化炭素が口内や鼻孔をリフレッシュさせてくれるため、
異なる種類のコーヒーに移る度に飲むといいのだとか。
ぜひプロになった気分でお試しあれ。
まとめ:カッピング上達のために
いかがだったでしょうか。
カッピングと聞くとなんだか近寄りがたいですが、やろうと思えば今からでもできそうです。
ただ、最初はコーヒーの風味を表現するのが難しいですよね。
ぼくも「コーヒーはコーヒーじゃん!」という感じでした(笑)
そんなときは、コーヒーのフレーバーホイールなどを一度見てみるといいでしょう。
コーヒーの風味がどのように表現できるのか知ることができるので、自分の評価方法が広がるかもしれません。
上手な人と一緒にカッピングをするのもいいですね。
ぜひカッピングを実践して、よりコーヒーライフを充実させてください。
それではまた!
カッピングこそコーヒー生産地で最強のスキルである。
どもっす!
ラオスで知らないうちに犬を食べてました、いーちぇです。
みなさん、カッピングって知ってますか?
ぼくはコーヒー生産者の助けになりたいと思ってラオスに来ているのですが、その中でカッピングというスキルの重要性を知りました。
今日はコーヒー生産地において、カッピングができる人がいかに最強であるかということをお伝えしていきたいと思います。
カッピングってなに?
カッピングとは、コーヒーの味と香りを審査する一連の行為のことを言います。
コーヒーをカップに淹れた状態で比較テストし、品質や出来具合を評価するのです。
「テイスティングとは違うの?」と聞かれることがよくありますが、
カッピングではコーヒーの味(テイスト)だけでなく、香りもチェックするので、味と香りを合わせてカッピングというのかもしれません。
カッピングの方法については、また次回の記事で紹介しようと思います。
カッピングして何がわかるの?
カッピングは、味や香りを評価する方法だと説明しました。
例えば、リンゴのような酸味があるだとか、フローラルのような香りがあると言ったように表現します。
ただ、カッピングによってわかるのは、味と香りだけではありません。
それらから、コーヒーの品質を判断することもできます。
例えば、SCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)が公開しているFlavor Wheel(フレーバー ホイール)の中には、
- musty/dusty ほこりっぽいかび臭さ
- moldy/damp しめっぽいかび臭さ
- skunky スカンクのような
- rubber ゴムのような
など、コーヒーの味としては歓迎できないような表現が並んでいます。
「こんな味も美味しいよね!」という意味ではもちろんなく、「これはいただけないコーヒーだ」と評価しているわけです。
これらは、コーヒー自体というよりは、コーヒーの生産・加工に問題があったと考えられます。
つまり品質が悪いんですね。
つまりカッピングを通して、品質の良し悪しを見極め、さらに味や香りの評価判断もできるということです。
カッピングって誰がやってるの?
カッピングは、道具が揃っていて、やり方さえ知っていれば誰にでもできます。
しかし、主にカッピングをする人は以下の3パターンではないでしょうか。
- Qグレーダーなどの審査員
- バイヤー
- ロースター、コーヒーショップ
Qグレーダーなどの審査員
カッピングをして客観的で正確な判断ができるかというと、それは技能と経験が物を言います。
その判断ができると認められているのが、いわゆるQグレーダーなどの審査員です。
例えばQグレーダーとは、SCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)が定めた基準や手順に乗っ取ってコーヒーの評価ができると認定された技能者のことを言います。
つまり、カッピングを含むコーヒーの評価を客観的に、そして正確にできるということです。
そして、彼らがスペシャリティだと判断したコーヒーは「Qグレードコーヒー」として販売することができます。
「これはスペシャリティといえるコーヒーだよ。」とお墨付きをもらえ、コーヒーの付加価値を高められるわけです。
バイヤー
バイヤーが生産地などで、コーヒーを買い付ける際にもカッピングが行われます。
まず、品質の良し悪しを判断しないと、美味しいコーヒーは買えませんよね。
それに、味や香りも知っておかないと、売り先に説明することもできません。
ロースター・コーヒーショップ
カッピングをして、そのコーヒーが自分たちが消費者に提供するコーヒーとしてふさわしいか否かを判断します。
また、焙煎が上手にできているかをチェックすることにもつながります。
ただ、普通カッピングは浅煎りのコーヒーで行うのに対して、ロースターやコーヒーショップが提供するコーヒーが浅煎りとは限りません。また、客観的な判断よりも、「自分はこういうコーヒーを提供したい」という主観的な判断が入ってきます。
そのため、前の2者とはカッピングの意味合いが異なってくるかもしれません。
コーヒー生産地におけるカッピングの重要性
さて、これまでのカッピングの説明からわかるのは、カッピングは主にコーヒーの消費者のための行為だということです。
どれもコーヒーの付加価値を高めたり、コーヒーを美味しく飲めるようにするために行われていますもんね。
しかし、ぼくがラオスのコーヒー生産地で感じたことは、
コーヒー生産者のためにこそカッピングが必要だということです。
先ほども紹介したように、コーヒーには様々は味・香りが存在します。
中には、品質が悪いせいで、かび臭かったり、ゴムのような風味がするものまであると言いました。
しかし、そのようなコーヒーをただ評価判断するだけでは、「あのコーヒー美味しくなかったなー」「品質悪かったなー」で終わってしまいます。
大事なのは、なぜそのコーヒーがそのような味(品質)になったのかということです。
例えば、熟していないコーヒーを収穫してしまったとか、発酵が完全ではなかったとか、保管方法が適切でなかった、などといった理由が考えられます。
それをコーヒー生産者に対してフィードバックをすることができれば、コーヒー生産者はそれを受けて品質改善することができるのです。
しかし、そのためには、カッピングをする人に評価判断以上のスキルが求められます。
というのも、出来上がったコーヒーを前にしてカッピングをしてきただけの人には、評価判断したコーヒーがなぜそのような味になるのかはおそらく分からないでしょう。
コーヒー生産地に入って、コーヒーの生産・加工について理解し、さらにどのような生産・加工の落ち度がどのような味につながるかを知っている必要があるのです。
しかも、先ほど説明したように、カッピングができればコーヒーを消費者に対してアピールすることもできます。
例えば、「ラオスのこの生産者は発酵の仕方を改善したから、今ではフローラルのような香りが心地よいコーヒーになったよ」なんて。
自分でフィードバックをしたので、説得力も抜群です。
バイヤーや消費者も納得して購入できるでしょう。
コーヒーの品質改善もできて、その上セールスもできる、、、
このカッピングスキル、最強じゃありませんか!?
ぼくも最強のカッピングスキルが欲しい!!
さあ、そうとわかれば、ぼくもそんなカッピングスキルを習得しないわけにはいきません。
生産者にフィードバックができるようになれば、ぼくも彼らの助けになれるはずだ!
ではさっそく、、、
ずっ、、、
美味しい!
いや下手かよ!
【解説】タイのウボンラチャタニからラオスのパクセーへ!陸路での国境の越え方
どもっす!
ラオスのソンテウでも爆睡できるいーちぇです。
今回は、
タイのウボンラチャタニから
ラオスのパクセーまで
陸路で移動する方法を紹介します!
タイのウボンラチャタニからチョンメック(国境)まで
ウボンラチャタニからは、バンで出発。
バスターミナルから発車しています。
左上の赤いマークがバスターミナルの位置。
下記のリンクから調べられます。
このバスターミナルからは、バス一本でパクセーにまで行けるVIPバスなるものもあるのですが、ぼくは国境でアライバルビザを取得したいので、今回は国境でバンを乗り換えて移動する方法を紹介します。
ウボンラチャタニのバスターミナルの様子。
バスターミナルの入り口付近にVIPバスのチケット売り場がありますが、バンに乗ってくため、そこをスルーして直接バン乗り場に向かいます。
ウボンラチャタニからチョンメック(国境)までのバンの乗り場は18番でした。
乗り場のそばにある受付でチケットを購入します。
値段は100バーツでした。
写真奥にあるバンに乗って出発です!
11時にウボンラチャタニを出発し、約1時間半かけて国境近くのバスターミナルに到着しました。
チョンメックのバスターミナルから国境までは歩くと距離があるので、バスターミナル付近でバイクのドライバーさんをつかまえるといいでしょう。
ノリノリなおじさん。
20バーツで乗せていってくれました。
国境での出入国の仕方や、アライバルビザの取り方なんかは、今度書きますね。
ラオスのワンタオ(国境)からパクセーまで
ラオスでの入国審査を終えたら、今度はパクセーに向かう車探しです。
上の写真が入国審査をする建物。
ボクは、建物の前の道で乗り合いのバンを見つけたので、それに乗り込みました。
値段は100 バーツ。
ラオスキープだと25,000 kipを請求されました。
人が集まり次第出発します。
入国審査の建物付近で見つからなかった場合、ここから歩いて5分ほどのところにあるバスターミナルからソンテウ(乗り合いバス)が出ているそう。
タイの時と同じように、建物付近にバイクドライバーさんが待機しており、バスターミナルまで乗せていってくれます。
バスターミナルの見た目がただの空き地っぽいところなので、歩いて自分で見つけるのが心配な人は、頼んでもいいかもしれません。
だいたい17、18時くらいまでパクセー行きのソンテウは出ているそうです。
価格は 25,000 kip。
ワンタオ(国境)からパクセーまでは1時間ほどかかります。
パクセーではダオファン市場あたりで降ろしてくれます。
まとめ
タイからラオスへの陸路での国境越えに関しては、情報が少ないですし、ダイヤ運行の公共交通機関が少ないので、色々と心配ですよね。
ぼくもそうでした。
しかし、バスターミナルなどで会う人会う人に、
「コイ ヤーク パイ パクセー(パクセーに行きたい)」
と声をかけていると、みんな親切に、「あそこに行きな!」とか「これに乗りな!」などと応えてくれました。
最終的には、地元の人に質問するのが一番かもしれませんね。
楽しく安全なタイ〜ラオスの旅路を祈っています!
それではまた!